超漢字広辞苑 詳細解説

はじめに

書籍版「広辞苑」の字形を正確に再現

はじめに

BTRON や超漢字の一番の特長は、言うまでもなく、最大 150 万字の文字が利用できることである。この特長を活かした BTRON 用のコンテンツの一つが、国民的辞書の最高峰「広辞苑」(岩波書店刊)の辞書ソフトウェアである。

超漢字広辞苑の概観

岩波書店の「広辞苑」は、1955 年の初版発売以来、日本語のレファレンスとして多くの場面で引用され、多くの日本人に愛されてきた国民的な辞書である。国語辞典の形態をとりながら、百科事典の要素も取り入れた「国語+百科」辞典の最高峰として、現代生活に必要な言葉や事項を過不足なく掲載している。

「超漢字広辞苑」は、岩波書店より『広辞苑第五版』の電子データのライセンスを受け、超漢字上で閲覧できるようにした電子辞書ソフトウェアである。その最大の特長は、書籍版「広辞苑」の字形をPC上でも正確に再現していることであり、辞書の閲覧時はもちろん、その内容を切り貼りしてワープロソフトやデータベースソフトなど他のウィンドウにコピーした場合でも、常に書籍版の「広辞苑」と同じ正確な字形で表現される。

超漢字広辞苑の画面例

図1は、「わか」で検索し、該当する見出し語を表示したところだ。「わか‐さぎ」の「魏凵vはJIS第1・第2水準に含まれない漢字(これは補助漢字)である。Windows などで動作する一般的な電子辞書ソフトでは、この文字は外字などの方法で扱われる場合が多い。

「超漢字広辞苑」の検索画面

図1:「超漢字広辞苑」の検索画面

図2は、図1の状態から「わか‐さぎ」を選択したところだ。書籍版の「広辞苑」と同様に、この項目には図版も付属している。

図版入り画面の閲覧

図2:図版入り画面の閲覧

図3は、図1の状態から「わかさ」を選択したところ。青色で表示されている【若狭街道】【若狭塗】【若狭湾】は、【若狭】の追込項目(子項目)であり、クリックすると直接その項目を参照できる。【若狭街道】の説明に出てくる「さば」の字形は、書籍版の広辞苑と同じものである。これに対して、Windows などで動作する一般的な電子辞書ソフトでは、JIS第1・第2水準の代表字形である「鯖」で代用される場合が多い。「超漢字広辞苑」の画面に表示された「さば」の文字を文字検索のウィンドウにドラッグすると、字形の違いがよく分かる。

追込項目(子項目)へのリンクと正確な字形の再現

図3:追込項目(子項目)へのリンクと正確な字形の再現

図4は、「蝉」を含む見出し語を検索した例だ。この場合の検索文字列は、通常のかな漢字変換で出てくる「蝉」(JIS第1水準)を使ってもよいし、字形の正確な「「蝉」(GT書体フォント)」(GT書体フォント)を使ってもよい。どちらの文字で検索した場合にも、検索結果として出てくる見出し語や辞書内容は、字形の正確な「「蝉」(GT書体フォント)」(GT書体フォント)で表示される。

漢字を使った検索

図4:漢字を使った検索

見出し語に限らず、各項目の説明文中の文字列をキーワードとして検索できる。図5には、「夏目漱石」の文字列で全文検索を行った結果を示した。芥川竜之介など夏目漱石と関係の深い作家名や、夏目漱石の作品名などがヒットしている。

全文検索機能

図5:全文検索機能

「超漢字広辞苑」は、品詞を指定して検索する機能も持っている。図6は、シク活用の形容詞(文語)を検索した例。

品詞検索機能

図6:品詞検索機能

「超漢字広辞苑」では、高齢者のご利用を想定し、文字サイズや操作ボタン等の拡大表示が可能となっている(図7)。

拡大表示画面

図7:拡大表示画面

また、表示用の文字の書体を変更することも可能である(図8)。たとえば、書体として丸ゴシック体を指定すると、一般的な「広辞苑」のイメージとはかなり違った印象になる。

書体変更画面

図8:書体変更画面

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