インストール後の動作確認


最終更新日:2002年6月12日(水)

以下の説明では、 開発環境をインストールしたディレクトリを $BD と略記します。
例えば、開発環境を /usr/local/brightv にインストールしたのであれば、 $BD/usr/local/brightv と読み換えてください。

開発環境が正常にインストールされたかどうかを、 サンプルプログラムの make を行なうことで確認します。

アプリケーションプログラムとデバイスドライバのサンプルが下記のディレクトリにあります。

$BD/appl/sample1 アプリケーションサンプル(1)
$BD/appl/sample2 アプリケーションサンプル(2)
$BD/appl/tagsamp1 見出しパネルサンプル(1)
$BD/appl/tagsamp2 見出しパネルサンプル(2)
$BD/driver/sampleデバイスドライバサンプル
$BD/util/sample 実機用ツールサンプル

make の方法は各ディレクトリの ReadMe に記述があります。
ここでは、$BD/appl/sample1 にある アプリケーションサンプル(1)を例にとって、 具体的な make の方法から動作確認までの手順を示します。
サンプルアプリケーション(1) は、簡単な「線描画」プログラムです。

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コンパイル / リンクの方法


  1. appl/sample1/pcat ディレクトリにおいて以下を実行します。
    mymake を使う場合
        ../../../etc/mymake clean	  -- クリーンアップ
        ../../../etc/mymake           -- 作成
        ../../../etc/mymake install   -- 作成 & インストール
    
    GNU make を使う場合
        make clean	  -- クリーンアップ
        make          -- 作成
        make install  -- 作成 & インストール
    
    お使いの環境によっては、GNU make が gmake という名前でインストールされていることがあります (FreeBSD で GNU make を別途インストールした場合など)。 この場合は、makegmake と読みかえてください。
  2. appl/sample1/pcat ディレクトリに以下のファイルが作成されます。
          
        sample.out    実行オブジェクト
        sample.map    マップ
        sample.fsn    付箋
        sample.bz     実行アーカイブファイル
    
    インストールを指示した場合は、さらに bin/pcat ディレクトリに以下のファイルが作成されます。
          
        sample.map    マップ
        sample.bz     実行アーカイブファイル
    
    実行アーカイブファイルは、BTRON のマルチレコード形式を圧縮アーカイブ形式のファイルにまとめたもので、 以下の内容を含んでいます。
    • 実行オブジェクト
    • データボックス
    • 付箋
    なお、一般にアプリケーション用のディレクトリの名称は、makerules で使用しているため、以下の構成 / 名称としてください。
      xxxx/		特定のアプリケーション用のディレクトリ
       ├─ src/       ソース用ディレクトリ
       └─ pcat/      オブジェクト用ディレクトリ
    

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ターゲットへのロードの方法


ホスト側で gterm を起動するか、ターゲット側で[コンソール]小物を起動します。

CLI の fget コマンドを使用してネットワーク経由で、 必要なファイルをターゲットにロードします。

  例 : [/SYS/WORK]% fget myhost:$BD/bin/pcat/sample.bz

上の例で、myhost は開発環境のあるホストのホスト名 $BD は、開発環境をインストールしたディレクトリ(例 : /usr/local/brightv/)に それぞれ置き換えて入力してください。

ftp によるファイル転送ができない場合は、gterm を使って、 CLI の recv コマンドにより、 シリアル経由で実行アーカイブファイルをターゲットにロードすることも可能です。

	[/SYS]% cd WORK
	[/SYS/WORK]% recv -d $BD/bin/pcat/sample.bz

上の例で、$BD は、開発環境をインストールしたディレクトリ (例 : /usr/local/brightv/) に置き換えて入力してください。

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ターゲット上での実行ファイルの作成


以下の手順で、ターゲット上で実行ファイルを作成し、 アプリケーション登録を行います。

  1. 実行アーカイブファイルを展開します。
      例 : [/SYS/WORK]% expf -v sample.bz
    

    これにより /SYS/WORK/SAMPLE が生成されます。

  2. 実行ファイルのアプリケーション登録 (小物)
      例 : [/SYS/WORK]% vup -t SAMPLE /SYS
    

    これにより SAMPLE が小物アプリケーションとして登録されます。

  3. 不要になったファイルの削除
      例 : [/SYS/WORK]% rm -r sample.bz SAMPLE
    

    アプリケーション登録が完了したので、不要なファイルを削除します。

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ターゲット上での実行


小物箱を開くと、「サンプルプログラム」があるので、 それをダブルクリックして実行します。

小物メニューに登録するには、 小物箱で「サンプルプログラム」を選択して、 メニューの[表示管理:メニューから削除]を行ってから、 メニューの[表示管理:メニューに登録]を行ってください。

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