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実身/仮身に関するご質問

最終更新日 2001年11月7日(水)

Q.751 フロッピーディスクに保存されている実身をハードディスクに複製するにはどうすればよいでしょうか?
Q.752 起動時に特定のウィンドウを開いた状態にできますか。
Q.753 キャビネットに作成した仮身をきちんと並べたいのですが。
Q.754 仮身ネットワークのウィンドウで、仮身を任意のサイズに変更します。その後ウィンドウの中にある文章実身を指す仮身をウィンドウに開き、その中にある文字を仮身化すると、できた仮身の文字サイズも仮身ネットワークで変更したサイズになるのは、なぜでしょうか。
Q.755 ある手順を行うと、仮身が入れ替わってしまいました。
Q.756 くず実身は、こまめに整理した方がよいのでしょうか?
Q.757 実身を間違って削除してしまいました。復活させる方法はないでしょうか?
Q.758 仮身をつかんで移動しようとすると、ときどき実身複製のパネルが出ることがあります。
Q.759 続柄(つづきがら)とは何のためにあるのでしょうか?
Q.760 目的の文章を探しやすくする良い方法はありますか。
Q.761 超漢字を起動したときに、ある仮身を自動的に開きたいのですが。

Q.751 フロッピーディスクに保存されている実身をハードディスクに複製するにはどうすればよいでしょうか?
まず、フロッピーディスクを入れた時に表示されるデバイス仮身を開きます。この後、2通りの方法があります。

複製したい実身に対応する仮身をクリックドラッグして、ハードディスクにある実身のウィンドウ上で離します。クリックドラッグとは、クリック直後にもう一度ボタンを押して、そのままドラッグを行う操作です(3ボタンマウスの場合、中ボタンを使ったドラッグで同じ効果が得られます)。クリックドラッグの操作が成功すると、新しい実身名の入力を促すパネルが現われます。ここで入力した名前でハードディスクの中に実身が複製されます。

2つめの方法は、複製したい実身に対応する仮身を、ハードディスクにある実身のウィンドウへ複写します。次に、この仮身が選択された状態のままで、[実身操作]メニューの[実身複製]を選びます。その後は1つめの方法を同じです。フロッピーディスクから複写した仮身(左上隅が三角形に黒く塗られている)は複製終了後は必要ないので削除しておきましょう。
  
Q.752 起動時に特定のウィンドウを開いた状態にできますか。
仮身の属性に[自動起動]の設定をしておくと、その仮身が含まれているウィンドウが開かれた時に、自動的にオープンします。

具体的な手順は以下の取りです。

  • 目的のウィンドウに対応する仮身を選択します。
  • [仮身操作]メニューの[属性変更]を選びます。「仮身属性変更」のパネルが現われます。
  • パネルの中央下部にある[自動起動]をクリックしてONにします。

初期ウィンドウに自動起動の設定をした仮身を置いておけば、システムの起動時にそのウィンドウを開いた状態にできます。ただし、初期ウィンドウに対応した区画以外の、別区画に対応したウィンドウは、この手順では開けないことがあります。

  
Q.753 キャビネットに作成した仮身をきちんと並べたいのですが。
無計画に仮身を作っていると、キャビネット中のあちこちに仮身ができてしまい、見苦しく感じられるかもしれません。

対象のキャビネットで[編集]メニューの[自動配置]を選ぶと、仮身が重ならないように自動的に配置されますが、仮身の表示される長さが一定になってしまい、かえって区別が難しくなることもあります。

そこで整理したい仮身を選択したのち、[編集]メニューの[整頓]を選ぶとパネルが現れ、より細かい指定ができます。

また画用紙の機能を使って位置合わせをする方法もあります。画用紙は[格子点拘束]をONの状態にしておきます。仮身をこの画用紙に一旦移動して適当な配置にした後で元のキャビネットに戻すという手順を行えば、格子点に揃った位置に仮身を配置することができます。
  
Q.754 仮身ネットワークのウィンドウで、仮身を任意のサイズに変更します。その後ウィンドウの中にある文章実身を指す仮身をウィンドウに開き、その中にある文字を仮身化すると、できた仮身の文字サイズも仮身ネットワークで変更したサイズになるのは、なぜでしょうか。
基本文章編集では、ウィンドウ中の文字を仮身化した場合、生成する仮身の属性は、現在のウィンドウを開いた仮身(起動に使った仮身)の属性を受け継ぐようになっています。したがって、先に仮身ネットワークのウィンドウ中で設定した仮身のサイズが受け継がれ、仮身化により生成された仮身の文字サイズも同じサイズになります。
  
Q.755 ある手順を行うと、仮身が入れ替わってしまいました。
以下のような操作の結果、6.で斜線の入っていた仮身が7.で作った実身の仮身に入れ替わったのではないでしょうか。
  1. ハードディスク上に新しい実身を作成する。
  2. フロッピーディスクを接続してそのデバイスのウィンドウを開き、そこへ1.でできた仮身を「移動」し、[保存]−[元の実身へ]の操作で保存する。
  3. ハードディスク側の実身も、[保存]−[元の実身へ]の操作で保存する。
  4. フロッピーディスク側のウィンドウを閉じる。
  5. [小物]−[ディスク集め]でハードディスクのデバイス仮身を選択し、メニューの[ディスク操作]−[状態表示]から[ディスク整理]を選び、このくず実身を削除する。
  6. フロッピーディスクのウィンドウを再度開き、2.で移動した仮身のピクトグラムに斜線が入っていることを確認する。
  7. ハードディスク側に新しい実身を作成する。
  8. 6.で開いたウィンドウをいったん閉じて再度開く。
実身は、ファイルIDと呼ばれる内部的な番号を使って管理されています。ファイルIDは、実身を作成する時点で割り当てられますが、上記の手順のとおりに行うと、削除したくず実身に使われていたファイルIDと同じ値が、新しく作成された実身に対して使われてしまいます。その結果、手順8.で再度開いたウィンドウは、同じファイルIDを持った新しい実身に置き換わってしまいます。これは新しい実身を作成したときに、ファイルIDとしてその時点で空いている最も若い番号が使われることが原因です。

この現象は、2台のパソコン、PC1とPC2があるときに、PC1でフロッピーディスク上に実身を生成してからハードディスクにも仮身をコピーしておき、このフロッピーに対してPC2で実身名を変更してから、もう一度PC1にフロッピーディスクを戻すと、変更した実身名がPC1上のハードディスクにある仮身に表示される実身名にも反映されるのと同じであると考えることができます。

このような入れ代わり現象は、他のデバイスから参照されているくず実身を削除したことが原因となりますので、くず実身をなるべく作らないということで避けることができます。具体的には、
  • 実身と仮身は、なるべく同じデバイスに作成する。
  • デバイス仮身がハードディスクの場合は、なるべく開いておく。
等が考えられます。

実際の運用としては、たとえばハードディスクにある実身をフロッピーディスクから参照する場合に、必ずハードディスク側にも仮身を残しておき、参照仮身数が0にならないようにする、といった方法を取ることになります。

「参照仮身数」は、実身のあるデバイス内のみの仮身数となっています。実身は、実身のあるデバイスで参照がなくなった時点で、他のデバイスからの参照の有無にかかわらず、くず実身となってしまいますので、他デバイスからも参照されている実身を削除するときには十分な注意が必要です。
  
Q.756 くず実身は、こまめに整理した方がよいのでしょうか?
通常はあまり気にしなくてもよいと思いますが、ハードディスクの空き容量が極めて少ない場合には整理した方がよいでしょう。くず実身は、誤って仮身を消した場合の回復や、後で必要なことがわかった古い実身の復元に使えます。差し支えがなければ、そのままにしておいて構いません。
  
Q.757 実身を間違って削除してしまいました。復活させる方法はないでしょうか?
実身が本当にディスク上から消滅してしまったら、もはや復活させることはできませんが、あきらめる前に以下の手順を試してください。

  • 実身を指す仮身を削除した直後ならば、[Esc](または[F9])キーを押すか、[編集]メニューの[取り消し]を選びます。
  • 実身を指す仮身を削除したウィンドウをまだ更新していなければ、そのウィンドウを廃棄して終了します。
  • 削除した実身が入っていたディスクに対して、[ディスク操作]メニューの[状態表示]を実行します。現れたパネルの左下にある[ディスク整理]スイッチを押します。現れた「ディスク整理」ウィンドウの中に実身を指す仮身が入っていないか確認します。

また重要な実身が誤って削除されてしまわないように、日頃から準備しておくことも大切です。どのようなシステムでも、重要なデータはバックアップを取っておくことが基本です。特に重要なデータは、実身に対して削除不可という属性を設定することができますので、この機能を使うとよいでしょう。

削除不可に指定した実身は、内容を変更することはできますが、対応する仮身を全て削除しても実身そのものは削除されません。

削除不可にするには、変更したい仮身を選択し、[実身操作]メニューの[管理情報]を選び、見出し〈使用者管理〉をクリックして削除不可をONにします。

仮身が1つでも残っていると、実身は残っています。重要な実身は、保存専用のキャビネットを作り、仮身だけを複写しておけば、作業中に仮身をうっかり削除した場合も、複写したものが残ります。仮身は実身のサイズに関係無く一定の大きさ(数百バイト)なので、仮身の複写は実身の複製に対してあまりディスクを消費しません。

実身を指す仮身がどこにあるのかがわからなくなった場合は、仮身検索の機能を使って探すことができます。 ディスク集め小物を起動し、デバイス仮身(対象のハードディスクなど)を選択します。[実身操作]メニューの[仮身検索]を選び、実身名を記入して仮身を検索します。

  
Q.758 仮身をつかんで移動しようとすると、ときどき実身複製のパネルが出ることがあります。
仮身をクリックした時に指が一瞬離れ、ドラッグの操作がクリックドラッグになってしまったのが原因です。クリックドラッグとはクリックしてすぐさまドラッグを行う操作で、実身複製を行う時に使います。[実身操作]メニューの[実身複製]を使っても実身複製はできますが、クリックドラッグの方が少ない手順でできます。

誤って実身複製のパネルが出てしまったときは、パネル左下の[取り消し]スイッチを押してください。
  
Q.759 続柄(つづきがら)とは何のためにあるのでしょうか?
続柄は、仮身に対応した名前として用いられます。実身に対しては、実身名称は唯一であり、その情報は実身の中に蓄えられていますから、ある実身を参照している仮身が複数あれば、その仮身に表示される実身名はすべて同じになります。実身名を仮身ごとに変えることはできません。そこで、仮身ごとに異なった名前を付けたい場合には、仮身に情報が蓄えられる「続柄」を使うのです。
  
Q.760 目的の文章を探しやすくする良い方法はありますか。
フォルダ/ファイル構造に慣れている場合、データを特定の場所に集めてしまいがちです。実身/仮身構造の特長には、ひとつのファイル(実身)に対して複数のリンク(仮身)が貼れることがあります。この利点を活かして、データの分類をしない作業用ウィンドウを作ることが、「超漢字」のファイル構造である実身/仮身を便利に使う早道です。

なにか作業をする時には、新しく作業用の実身を作り、そのウィンドウに過去の関連するデータの仮身をすべて複写します。こうすると、作業とデータの在り処が一致するため、データをスムーズに活用できるようになります。

次回同じような作業をするときには、前回の作業場所の仮身を複写するだけで、必要なデータを手元に持ってくることができます。仮身のディスク消費量はごくわずかですから、縦横無尽にネットワークを張り、実身/仮身構造を活用してください。

また、[実身操作]メニューにある「仮身参照」を使うと、ウィンドウを開かずに仮身を探すことができます。同じく[実身操作]メニューにある「仮身検索」は場所のわからない仮身を見つけるときに便利です。 ディスク集め小物からデバイス仮身(対象のハードディスクなど)を選択し、[仮身検索]を実行すると、デバイス全体から目的の仮身を検索することができます。
  
Q.761 超漢字を起動したときに、ある仮身を自動的に開きたいのですが。
仮身属性の自動起動を利用します。これは、ウィンドウを開いたとき、その中に含まれる仮身のダブルクリック起動アプリケーションを自動的に起動する機能です。
具体的な操作手順は以下のようになります。
  1. 開きたい仮身を、初期ウィンドウに複写します。
    初期ウィンドウは超漢字3の起動時に自動的に開きますので、その中に仮身を置いておけば、自動起動が働きます。
  2. [仮身操作]メニューの[属性変更]を選びます。「仮身属性変更」パネルが現れます。
  3. パネル中央下にある項目[自動起動]をクリックしてONにし、右下の[設定]スイッチをクリックします。「仮身属性変更」パネルが消えます。
  4. 初期ウィンドウで、[保存]メニューの[元の実身へ]を選びます。これで、先の[自動起動]の設定が保存されます。
  5. 超漢字3を次回起動したときに、設定した仮身が自動的に開きます。
なお自動起動を解除するときは、項目[自動起動]をOFFに設定します。
  

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