入門編:(3)検索条件を工夫しよう

超漢字検索の特徴的な機能を紹介します。「入門編:(2)漢字を検索してみよう」の機能と組み合わせて使用してみましょう。

マイナス検索

ある文字の一部になっている文字を探したい場合には、不必要な部分をマイナスすることができます。

たとえば、

検索キー:「流-さんずい

と入力すると

疏流琉硫旒梳毓蔬醯……

というように「流」の右側に使われている部品が含まれている漢字を検索できます。

†「マイナス」は、半角の「-」、全角の「」のどちらでも検索できます。また長音「ー」でもかまいません。

†「さんずい」(さんずい)の代わりに、「シ」を使ってもかまいません。

今度は、「癶」(はつがしら)が使われている文字を検索したいとします。この場合、「登」を思い出し、マイナス検索を使い

検索キー:「登-豆」

とすればよいわけです。

「葵」「澄」「発」など「癶」が含まれている文字が検索されます。

かけ算検索

「協」や「器」など、同じ部品を複数使用している漢字は、「*」または「×」を使用したかけ算で検索できます。

検索キー 検索結果
「十 力*3」または「十 力×3」
「大 口*4」または「大 口×4」
「日*3」または「日×3」
「王*2 今」または「王×2 今」

「雲*3 龍*3」と検索するとおとどという漢字を引くことができます。これは日本で作られた国字で「おとど、たいと」という読み方があります。

ピリオドを活用する

検索に必要な情報を入力した後に「.」(ピリオド)を打つと、条件に一致する漢字のみを検索します。

たとえば、「虎 号」と入力すると「號饕…」というように「虎」と「号」が含まれるすべての漢字が表示されます。

一方、「虎 号 .」と入力すると「號」だけが表示されます。

検索キー検索結果
山 豆 凱鎧剴榿嶝榿…
山 豆 .
日 四 又 鰻慢漫蔓曼幔…
日 四 又 .

さらに、マイナス検索や画数検索などと組み合わせると、より絞り込んだ検索ができます。

読みを使う

漢字の読みがわかっている場合は、「検索キー」に読みを入力して[検索]スイッチをクリックしてください。

検索キー 検索結果
あかるい 明皎
うごく 蕩動滔盪…
じつ 実日實昵…

しかし、「そう」や「けい」などのように同じ読みの漢字がたくさんある場合には、読みだけを入力すると、同じ読み方の漢字がすべて表示されてしまいます。

膨大な件数が表示されて目的の漢字が見つからないときには、総画数や部品など、ほかのデータと組み合わせて入力してみると良いでしょう。

機能の組み合わせ

〈漢字検索〉の画面では、構成部品による検索、マイナス検索、かけ算検索、画数による検索など、さまざまな機能を折り交ぜて検索することができます。

入力する情報が多ければ、検索も正確になります。ここでは「」を例にとって、組み合わせ方の一部を紹介します。

構成部品による検索

検索キー:「りっしんべん 目 目 隹」や「心 瞿」など

構成部品と画数検索

検索キー:「心 目 目 8」など

構成部品とかけ算検索とマイナス検索

検索キー:「りっしんべん 目*2 集-木」など

読み方と総画数

検索キー:「おそれる =21」など

このほかにも、漢字によっていろいろな組み合わせによる検索が可能です。

[コピー]と[貼り付け]を使いこなす

各見出しの間での[コピー]と[貼り付け]

各見出しの間で[コピー]と[貼り付け]を使うことにより、複雑な部品を使った検索ができます。

  1. 〈文字情報〉で見つけた異体字や部品をクリックして選択枠で囲み、右クリックメニューの[コピー]を選びます。

    学の旧字をコピー

  2. 〈漢字検索〉の画面に戻って右クリックメニューの[貼り付け]を選ぶと、検索キーに複雑な部品を指定できます。

    学の旧字で検索

複数の超漢字検索のウィンドウ間での[コピー]と[貼り付け]

超漢字検索は複数起動して作業できます。たくさんの漢字を調べる場合には、複数の超漢字検索のウィンドウを起動して用途を使い分けると便利です。

たとえば以下のようにして2つの超漢字検索のウィンドウで情報を表示させることができます。

  1. 〈文字情報〉で見つけた文字を選び、右クリックメニューの[コピー]を選びます。
  2. デスクトップ上のアイコンや[スタート]メニューの[すべてのプログラム]-[超漢字検索]から、超漢字検索をもう一つ起動します。
  3. 新しい超漢字検索のウィンドウの〈漢字検索〉の見出しで、右クリックメニューの[貼り付け]を選ぶと、「検索キー」の文字ボックスにコピーした文字が貼り付けられます。
「広」の異体字である「宏」を別ウィンドウで検索した例

2つのウィンドウ間でコピー/貼り付け

また、超漢字検索の1つのウィンドウに〈コード一覧〉や〈文字情報〉の画面を開いておき、別の超漢字検索で検索した文字をコピーして貼り付けると、コード番号、読み、異体情報などがわかります。